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いじめっ子によくある3つの特徴

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イジメの問題点はいじめっ子にあることはトップページで書きました。

でも、部外者である大人が子どものイジメ問題を外から見つけるのは至難の業。そこで、このページではイジメっ子によくみられる特徴をまとめてみました。

参考にしてみて下さい。

1.克己心が弱く、衝動性をコントロールできない

人は、生まれながらにして本能的に他者への攻撃性を持っています。

しかしそれは、単に人を傷つけたりするためだけに作用しているものではありません。私たちが目標に向かって心を奮い立たせ、チャレンジする気持ちを生み出すときにも働いています。

ただ、自分の思い通りにならなかったり、自分の存在を周囲が認めてくれなかったりしたときに、そのことに対する怒りや不安が自分の心の中でコントロールできず、誰かを攻撃したい思ってしまうこともあるのです。いじめは、このようなときに発生します。

では、人が本来持っている攻撃性は、どのようなときにいじめに発展してしまうのか。今回は、この点についてお話しします。

家族への不満、怒り、悲しみ

家族は、子どもにとって最も安心感と信頼感が得られる居場所のはずです。
しかし、様々な事情で自分の話を聞いてくれなかったり、自分の気持ちを頭から否定されたりすると、子どもはどうしても孤独を感じてしまいます。そして、その気持ちが不満や怒り、悲しみ・ストレスなどとなって心の中に充満してしまうこともあります。

いじめは、このような気持ちが他者への攻撃性として発現した姿なのです。

自分の存在、立場に危機を覚える

「死ぬか生きるか」「やるかやられるか」という危機的な状況になった場合、人は他者への攻撃性を顕著に示します。

子どもの場合も同じです。相手をいじめなければ自分がいじめられるかもしれないという危機感がいじめを発生させるのです。

また、自分の思いを頭から否定されたり、自分は一生懸命やっているのに認められなかったりしたときも同様です。つまり、自分の存在そのものが認めてもらえないのですから、これは子どもにとっては危機的な状況なのです。

このように、自分の存在や立場が認めてもらえないときにも、いじめの起こることがあります。

支配欲、嫉妬心、依存性が人一倍強い

他者への嫉妬がいじめの原因であることもあります。男女でいえば女子の方が比較的多いといえますが、男子の場合でも同様の原因でいじめが発生することもあります。
例えば

・勉強もスポーツもできてうらやましい
・あの人はスタイルがよくて異性にもてている

といったことです。自分が持っていないものを相手が持っていることで嫉妬心が生まれ、この嫉妬心がいじめを誘発してしまうケースです。

男子であれば正義感が強くリーダーシップのある子、女子であれば容姿などがよくて男子にもてたり、別グループでリーダーをしていたりする子がいじめの対象になりやすいようです。

また、支配欲や競争心からいじめに発展するケースもあります。

仲良くなればなるほど、相手を独占したいという支配欲も生まれてきます。だから、仲の良い友だちが全く知らない別の誰かと仲良くしていたりすると自分の支配欲を傷つけられたように思い、いじめに走ってしまう場合です。

同様に、仲の良い相手ばかりがもてたりするとゆがんだ競争心に火がつけられ、いじめる側になってしまうこともあります。

どちらも距離が近いからこそ攻撃性が出やすいという傾向があります。

攻撃性を持つということは、相手に対して無関心ではいられないということであり、距離の近い同じグループだからいじめは発生しないということでは決してないのです。

動物行動学の世界では、攻撃性を持たず、個人的な友情を結ぶ能力がある動物はまだ一つも知られていないようです。

つまり、攻撃性と友情とは表裏一体のものであり、攻撃性があるからこそ他者との間に友情関係を作り出すことができるということなのです。

もちろん、成熟した大人ならばその攻撃本能をうまくコントロールする共存能力が育成されていますから、他者を攻撃するよりも共存する方が自分にとっても良いと理解できます。

しかし、精神的に未熟な子どもにとっては、攻撃本能をコントロールすることは容易ではなく、他者を攻撃することで自分を守ろうとしてしまうのです。

いじめが繰り返される理由も、この心の未熟さにあります。

子どもがいじめをする場合には、「何となく腹が立った」とか「あの時の態度が気にいらなかった」といった幼稚な理由でいじめがはじまることも多々あります。

高校生などでも、このような理由でいじめる側になってしまう生徒たちもたくさんいます。

単に叱るというだけではなく、その子どもの成長過程に合わせ心を育てることが大切です。

2.自己肯定感が低い

自己肯定感という言葉をお聞きになったことがあると思います。自己肯定感とは

  • 「自分は周囲から認められている」
  • 「多くの人から愛されている」
  • 「自分には存在するだけの価値がある」
  • 「自分は世界で唯一の大切な存在だ」

と自分自身で感じることができる感覚のことです。

実は、いじめっ子になる子どもたちにはこの自己肯定感が欠如している傾向にあるといわれています。

それは、何かができるとかできないとかということではなく、「ありのままの自分の存在に自信が持てない」という不安定な精神状態のことなのです。

このような子どもは他人をいじめ、攻撃することで、「自分は強い。だから、自分は相手よりも価値がある」という気持ちを感じ、少しでも自己肯定感を得ようとするのです。

もちろん、他人を攻撃することで得られるこのような自己肯定感は一時的なものであり、本来の安定した精神状態を得ることは決してできないのですが、一時的ではあるにしてもそれを追い求めていじめに走ってしまう傾向にあります。

この自分への自信の無さは、家庭などにおいて常にだれかと見比べられながら育てられてた経験から生み出されていることもあります。

例えば、兄弟や姉妹がいる家庭では

  • お兄ちゃんは勉強ができるのに、あなたはどうして点数が悪いのか。
  • お姉ちゃんは素直で良い子なのに、あなたはいつも文句が多い。
  • 〇〇ちゃんはいつもお手伝いをしてくれるのに……。

などと比較されることがしばしばありますが、このようなことが続くことで自分がダメな人間であるという意識を強く持ちはじめ、自己の存在に対する価値が見いだせなくなるのです。

また、兄弟や姉妹同士を比べていなくても、「〇〇ちゃんところの旦那さんは職業が~で収入もよさそうだ」などと親が他人との比較を気にしながら生活していることもあります。

このようなときにも、子どもの心の中に自分の価値は他人との比較の中で決められるものだという考え方が身についてしまい、他人や世の中からの評価でしか、自分の価値が見えなくなってしまうのです。

もちろん、負けず嫌いな性格になって努力に励み、すばらしい成果を積み重ねる場合もありますが、根本的には自分自身の存在価値を見失っているわけですから、他人をおとしめてでも自分は結果を出したいと思う気持ちは決してなくならないのです。

人は誰でも、世界にただ一人の個性ある唯一無二の人間であるという自己肯定感をはぐくむことが大切だといえます。

3.優越感や劣等感に人一倍敏感

自分と相手と見比べた時に、自分が相手よりも「価値がある」とか「優れている」と感じる気持ちが優越感です。

そして、自分の存在自体に価値が感じられない人は、この他者との比較による優越感で自分の存在価値を感じようとする傾向にあります。

この優越感は比較の中で生まれるものですから、自然と自分より能力が低く弱いと思われる相手と比べることになります。本来なら人はすべて対等で優劣はないのですが、自分が勝てそうだと思う相手をできるだけ弱い人間に仕立て上げることで自分が強い人間であると錯覚し、優越感を感じようとするのです。

いじめはこのような心理的な作用の中で発生します。

一方で、劣等感から生まれる嫉妬心がいじめを発生させる場合もあります。ただ、自分と「明らかな実力差」がある場合にはいじめに発展することは少ないようです。なぜなら、とても自分では歯が立たない、勝てないと諦めてしまうからです。

劣等感から生まれる嫉妬心が原因となるいじめは、自分と同じぐらいと思っている相手か、弱いと思っていた相手が、

  • 自分より優れているところがあった。
  • 自分よりも価値のある人間だった。

と感じたときに発生します。

こんなはずではなかったという劣等感が強い嫉妬心を生み出し、その嫉妬心を自己の努力や成長に変えられないために、いじめによって相手を弱い立場に置こうとするのです。

そして、「弱い者いじめ」という言葉があるように、いじめる側はいじめられる側が反撃してきたりいじめ返したりすることはないと思い、何度も繰り返すことで優越感を感じ続けようとします。

もちろん私たちは、他人より優位に立ちたいという欲求を本来的に持っています。しかし、すべての人がいじめをしているわけではありません。それはその思いを、自分自身の能力や可能性を広げていくための努力に変化させているからです。そのためには自分自身の存在そのものに価値があることを認識する心の成長が必要です。

自分で自分の価値を感じることができず、ついついいじめに走ってしまうという心理状態を理解することが、いじめの解決に向けた一歩だといえます。自分の存在に価値を見いだせば、自分をことさら大きく見せたりする必要がなくなるからです。

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