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子どもがいじめをする理由

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子どもがいじめを行ってしまう理由は、何なのでしょうか。その理由を理解することは、いじめをなくすうえで大切です。ここでは、子どもがいじめをしてしまう6つの理由についてご説明します。

子どもがいじめをしてしまう6つの理由

1.自分(たち)との差異を受け入れられない

集団心理という言葉を聞いたことがあると思います。一人ではできそうにないことでも、集団の中にいると不安などが消え去り、大きなパワーを得たような感じがして何でもうまくできそうに思ってしまう精神的状態のことです。

もちろん、このような心理が良い方向に作用すれば、集団の中の個人個人が120%の力を発揮して思わぬ成果を生み出すこともあります。

しかし、逆に作用して自分が背負うべき責任感を希薄化させることもあります。そしてこような場合に子どもは、安易に責任転嫁をしたり、より過激で無責任な行動を感情的に取ってしまったりするのです。

集団によるいじめは、このような集団心理の負(マイナス)の部分が作用していると考えられます。

私たちは、成長する過程の中で様々な集団に所属しなければなりません。保育園や幼稚園からはじまり、小学校・中学校・高校・大学へと進学する中でクラスや部活動、ゼミといった様々な集団に……。また、社会に出てからも職場という集団に属することになります。

つまり、私たちは生きているうえで負に作用するリスクのある集団に所属しなければならないのです。

※少数派はいじめのターゲットになりやすい

集団心理が負に作用し、いじめに発展する一つのきっかけには、集団の中で「少数派として目立っている」ということがあります。例えば、学校であれば

  • 非常に太っていたり、背が低かったりしている。
  • 他の子どもたちと比べて不潔である。
  • いつも周りに同調せず、自分勝手な発言や行動している。

といったことです。

つまり、「自分たちとは違っている」という認識からはじまり、その認識が「違うものを排除しよう」という認識に変化し、集団心理の負の作用とともにいじめに発展するのです。

もちろん、大人であれば自分と価値観や容姿が違っていても、違いを認めることができるだけの精神的な成熟が期待できますが、子どもたちにそのような期待を抱くことは、やはり無理でしょう。

結局、子どもたちにとっては、自分とは違うものは未知なものであり、得体の知れないものに対する恐怖とともに自己防衛の本能も働いて自然と攻撃的になってしまうのです。そして、集団心理の負の部分が作用していじめに発展するのです。

特に学校では、集団教育が行われているため

  • 違うことをしては迷惑だ。
  • 皆が同じ時に同じように行動しなければならない。

といった同調圧力がかかりがちであり、この点からも周囲と違った行動する子どもに対して知らず知らず警戒心を持ってしまう傾向にあるようです。

子どもの年齢が低ければ低いほど精神的な発達が未熟ですので、ちょっとしたことがいじめのきっかけになりやすいといえます。

いじめをしてしまう子どもたちに対してはただ叱るだけではなく、精神的な成熟を目指した指導をすることが大切です。

2.自分勝手な正義感を正当化している

相手が周囲との調和を乱したり、約束を破ったりしたことで、いじめがはじまることもあります。

この場合、いじめている側には「相手が悪い」という意識が強く、「自分はそれを正している」という思いを持っていることがしばしばです。

そして、

「相手が間違っているから、それを思い知らせている」
「相手が悪いから、全体のために裁いている」

といった間違った正義感がいじめをエスカレートさせてしまうのです。

このような場合には、いじめている側は自分を正当化しているために罪の意識を感じることが薄く、またいじめられている側も自分が悪いと思い込む傾向にあります。

3.他者への思いやり・想像力が欠けている

いじめを行う側は、逆に自分がされたらどんな気持ちになるのかという想像がしばしばできないようです。

幼少期からの親とのコミュニケーションなどが十分ではなく、家庭環境が一つの原因だともいわれていますが、相手の痛みに無頓着な子は自分の痛みにも無頓着であることが多く、学校現場などでは一人ひとりの生徒の発達状況を見極めながら、一つ一つ丁寧に話をしていくことが大切です。

4.日頃溜まったストレス解消

子どもはストレスを感じることがないように思う方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。

確かに、仕事やお金の心配はしなくて済みますが、学校内の友人関係や勉強、そして部活動や習いごとなど、子どもたちも様々なストレスを感じています。

大人なら、お金に融通をつけて趣味にふけったりお酒を飲んだり、また友人と旅行したりなどしてストレスを解消することもできますが、子どもの場合には行動範囲も広くなく、経済的にもストレス解消のための選択肢はそれほど多くはありません。

部活動に没頭するしたり、好きな音楽を聴くことでリフレッシュできればいいのですが、それがうまくできない場合には自分の感情をコントロールできなくなり、怒りや悲しみ・不安など一人で抱え込むことになります。

こういったストレスがいじめに発展することもあります。いじめの解消には、いじめられる側だけではなく、いじめる側の心理状態も理解することが大切です。

5.周囲に流される

いじめは良くないと思いながらも、それに同調しないと今度は自分がいじめられる側になるのではないかという恐怖でいじめる側になってしまうこともあります。集団と同じ行動することで、安心感を得ようとするのです。

6.単なる八つ当たり、遊びとしての快楽

本来向けられるべき対象に向かって怒りをぶつけることができないために、代わりに八つ当たりのようにしていじめをしてしまうこともあります。単調な学校生活のつまらなさや不満をいじめで解消しているケースです。

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