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いじめの「傍観者」について

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いじめは、命にかかわることもあるので、最悪の事態を避けるためにも事実関係をはっきりさせ、その解決に向けて最大限の努力をしていかなければなりません。

そのためには、いじめの構造を理解したうえで適切に対処することが大切です。

いじめは加害者、被害者以外にも傍観者がいる

いじめは単独で行われることもありますが、集団で行われるいじめも多いのです。では、集団で行われるいじめは、一体、どのような構造になっているのでしょうか。

まず、いじめが発生している集団では3者が存在しています。それは「いじめる側」と「いじめられる側」と「傍観者」の3者です。そして「いじめる側」には直接にいじめをする実行人とともにリーダー格の人が存在します。外から見ればだれがリーダーかがわかりにくい場合もありますが、必ずいるはずです。さらに、「いじめられる側」のほかに、それらを面白がって見ている群れ(傍観者)が存在しているのです。

最近のイジメはいじめらける子が流動的に変化する

最近のいじめの傾向としては、いじめる側の集団からいじめられる側の人が作られるということです。

いじめる側の集団も実は一枚岩に結束しているというわけではなく、昨日までは仲よく過ごしていたのに、ある日突然いじめられる側になってしまうということがよくあります。今日は友達であったけれども明日はどうだかわからないという流動性。ここに潜む不安や恐怖をごまかすために、いっそういじめが加速していくという側面もあります。

集団によるいじめには、一定の期間でいじめられる対象がローテーションしていく傾向がありますので、少し我慢すればいじめから抜けられると思い、相談できないパターンも増えているようです。

いじめにおける「傍観者」について

いじめを助長する存在として、「傍観者」がいます。いじめる側でもなく、いじめられる側でもない人たちのことです。

もちろん、いじめを止めることなくただ見ているだけの人たちは、いじめを行っている人々と同じだという言い方もできますが、傍観者になっている人たちにも様々なパターンがあります。

いじめに関するアンケート調査などで話を聞いていますと、様々な心理パターンが見えてきます。

1.いじめる側に近い観客タイプ

自分は実行者として関係していないけれども、

  • いじめられる側にも原因がある。
  • いじめられても仕方がない。

といじめる側を正当化し、いじめる側の心理に近いタイプの傍観者です。

同時に、傍観している自分自身を正当化するためにも

  • いじめられてる子にも問題があるね。
  • 〇〇ちゃんもあの子が悪いと言っていた。
  • 自分勝手な行動が多いから仕方ないよ。

と、客観している他の人々とつるんでいることが多いようです。

2.無関心、他人事タイプ

いじめに気付いていても他人事として関わらず、無関心を貫いているタイプの人々です。

もちろん、自分が所属している集団や組織の中で発生したことですから、これに対して無関心でいるというのは集団への社会性や共感性が欠如しているといえます。

周りで何が起こっているのかということを理解し、相手のことを自分のことのように捉え感じる力は、社会で生きていくうえでは欠かせないものです。当事者意識を少しずつ育てていくことが大切になります。

3.何とかしたいけれど、何もできないタイプ

いじめはよくないし、何とかやめさせたいとは思っているけれども、

  • 自分がいじめの対象になるのではないかという恐怖で何もできない。
  • 自分一人が行動しても、何も変わらない気がする。

と考え、最終的には見て見ぬふりをするタイプの傍観者です。しかし、このタイプの傍観者がいじめの調査や解決のうえで重要な役割を担うことがあります。

一人ひとりに寄り添い、話を丁寧に聞き取る中で、いじめの解決に向けて一歩一歩進めていくことが大切です。

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